宮城県

鳴子温泉街を見守る 「鳴子神社」

「中山平温泉 しんとろの湯」で疲れを癒し、「たかはし亭」で腹ごしらえすると、急にあたりを散策したくなり、温泉街をゆっくり散歩していると、案内看板に「鳴子神社」を発見。

まさか、歩いていける距離にあるとはびっくりです。しかしこれも何かのご縁。早速参拝することにしました。

そこで今回は「鳴子神社」をご紹介します。

鳴子神社の成り立ち

「鳴子神社」は、「鳴子温泉 滝の湯」の脇道から続く階段を上った高台にあります。

鳥居をくぐると、境内の石碑を発見。次の内容の文章が刻まれていました。

温泉神社の創建は古く、続日本後紀に次のよ うに記されている。「仁明天皇の御代、承和四 年(八三七)四月、鳥谷ヶ森にわかに鳴動する こと数日、遂に爆発し熱湯を噴出、河となつて 流れた。里人は驚いて朝廷に報告した。朝廷は 温泉の神を祀り、この年十月九日從五位下を賜 る」と。里人はこの湯を鳴声(なきご)の湯 と称した。これが現町名鳴子(なるご)の起り である。

創建が837年ですから、今から約1200年ほど前になるので、古くからある神社ですな。鳴子の地名由来の記載があるので、勉強にもなります。

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鳴子神社の御祭神

御祭神に関しては次のような記載がありました。

祭神の大己貴命は、出雲の神と して親しまれる大国主命ともいわれ、少彦名命 と共に縁結びの神、農耕の神、また病気治癒の 医療の神として知られ、多くの人々の篤い信仰 を集めてきた。

出雲大社には、岡山赴任時に何度も訪れ、荘厳な雰囲気は、伊勢神宮とはまた異なるものを感じた記憶があります。

縁結び、農耕、病気治癒という、古来から人が生存していくに欠かせない神様を祀る神社という事が分かりました。

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鳥居手前の相撲土俵

鳥居の手前に、相撲の土俵がありましたが、石碑にはこんな記載もありました。

秋に行われる祭典には、近郷近在から大勢の 若者を集め、寄せ太鼓も賑々しく相撲を奉納す ることを常として。この相撲は「文治五年(一 一八九)源頼朝が、平泉の藤原泰衡を征討した 。この時、当神社に戦勝を祈願し、ことの成就 後神の御加護を謝して、部下の勇士による相撲 を奉納したことに始まる」とされている。鳴子 相撲は九州の「明鳥」東京の「浅草」と並び、 日本の三大田舎相撲の一つとして有名である。

源頼朝が平泉征討に際に相撲を奉納したことがきっかけで田舎相撲として発展していく事になるとは、神社をフックにして、古来からの文化が脈々と受け継がれているのんだなぁと、改めて思いますな。

参拝してみて

さて、いつものように参拝です。参拝者はほとんどおらず、静寂な時が流れます。ただただ、感謝の気持ちで参拝です。やっぱり、すがすがしい気持ちになりますな。

石碑の記載によれば、神社の建物は昭和十年、拝殿建立に続き昭和十九年には本殿を竣工。総けやきの権現造りとのことです。

最近と言っても、83年前の建物。もちろんもっと前から鳴子温泉街を見守て来たわけですが、これからも、ずっと見守り続けてくれるありがたい神社ですな。

とかく温泉に目が行きがちな鳴子温泉ですが、少し足を延ばすだけで参拝できるので、ぜひ一度参拝してみてください。

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鳴子神社
■住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元31−1
■電話:0229-82-2320