ゴルフ

ショートコースを活用したゴルフ人気回復策とは?~後編~

日本は、少子高齢化社会に突入しています。ゴルフもそのあおりを受け、年々プレイする人口が減りつつあり、既存の販売形態では、業界として維持、成長し続ける事は非常に難しい状況ですな。

これはゴルフに限らず、様々な業界にも言える事だと思います。

では、どうすれば若者をゴルフに取り込めるのかを、今回は私的にお伝えします。

ゴルフ離脱のパターン

会社の若い後輩がゴルフを始める時に、二の足を踏む最大の要因は、クラブの購入代が高い事。

より安価に購入しようとすれば、得てして中古ゴルフクラブセットになりますが、その購入軸はあくまで金額優先。そこに、初心者向けの優しいクラブという観点は、必ずと言っていいほど抜け落ちます。

若い後輩の月給は薄給で、いくら独身とはいえ、趣味に使用できるお金はわずかなもの。

ドライバー、アイアン、パターからキャディバッグ、シューズなど、すべて込々で精々5万円といったところでしょうか。そうなると、例えばアイアンに賭けられる費用は精々2万円程度。

5IからSWまでのセットで2万円となると、推して知るべしレベルのセットアイアンしかありません。

初心者では、まるで使わない5Iや6Iなどは、結果として無用の長物になります。

しかし、そんなセットアイアンでも、初めて手にすると「一生懸命頑張るぞ!」となるのが人間というもの。

我流で育った先輩の我流教育により、必死に打ち放題のゴルフ練習場でボールを打ちますが、何が合っていて、何が間違っているのかよく分からないまま練習を重ねていきます。

そしてコースデビュー。

最初はうまくいかなくても、たまに出るナイスショットで、「一生懸命やって良かったぁ」と思う自分と、上がったスコアを見て「こんなはずじゃなかったぁ」と思う自分が倒錯し、結果、ゴルフなんて面白くない・・・、とそっぽを向いてしまうのが、ゴルフ離脱のパターン。

何度もそういう後輩を見てきました。

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本数限定の安価な初心者クラブセットを販売する

クラブの本数は14本と決められていますが、初心者は14本も要りません。

スターターセットは、自分の合ったライ角に調整された7I、9I、PW、SW、PTの5本で充分。

幅広ソールで、ハイバウンス、見た目が不細工なアイアンの4本セット+ミスに優しいマレットタイプのパターで、ゴルフ練習場ではなく、ショートコースを中心に回る練習サイクルをゴルフメーカーが契約プロを使って推奨していけばいいんです。

例えば、ゴルフの有名プロが「僕はこうやって、ゴルフの初心者を乗り切りました」と推奨すれば、「あの凄いプロがそうやって上手くなったんだから、俺もそうしてみよう」と思うはず。

我流先輩よりも、余程説得力があります。

パター含めた5本の新品セット2万5千円に、キャディバッグ1万円、シューズ1万円、小物色々で合計5万円。全ての道具が最初からフルに使える高コストパフォーマンスセットの出来上がりです。

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ゴルフ練習場ではなく自宅で練習器具を使った正しい練習の反復

スポーツの練習は、週1回2時間やるよりも、毎日10分~15分継続的にやり続ける方が、はるかに上達のスピードが上がります。

「ゴルフの竪琴」「スーパーシャット君」「フレループ」といった、マーク金井さんの携わる練習器具には、必ず動画による説明が付いています。

誤読、誤解による努力の方向を間違えることなく、最短で上達していく。これが重要なポイントですな。

日々の練習をスマホで自撮りし、スイングのチェックを行い、自分の感覚と、実際の画像確認による、ズレを修正していく。

この一連の流れは、好き勝手に打って、自己満足しているゴルフ練習場の打ち放題の内容とは、大きく異なります。

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初心者は何故限定本数のクラブでショートコースを回る練習なのか

自宅の練習成果を週末の芝の上からの練習で確認する。この流れは、実はゴルフに大いにハマる要素があります。

それは成功体験を得やすくするということ。

週1回のゴルフ練習場+月1回ラウンドでは、成功体験も月一ですが、毎日自宅練習+毎週末ショートコースの場合、月4~8回のショートコースラウンドの方が、遥かに成功体験を得やすいのは確率論から言っても妥当ですな。

しかも、1打1打が緊張と興奮の連続。上手くいった、駄目だったの繰り返しの中で、次はこうしてみよう、ああしてみようというチャレンジ精神が、モリモリ湧いてくるでしょう。

そう、ハマるんですな、芝の上で。

決して、人工芝の上では味わえない興奮を、芝の上だからこそ、感じ取れると思います。

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ゴルフメーカーの商品セグメントの再構築

ゴルフメーカーのクラブサイクルは、約1年から2年。早ければ毎年、新商品が投入されます。

日本の高度経済成長期を支えた団塊世代ならば、高価なクラブを購入し続けられたのでしょうが、中古ゴルフクラブの安価さに慣れてしまった中年から若い世代にとっては、発売時の新品クラブの購入など、夢のまた夢。

悪しき慣習「マークダウン」時期になる1年後に照準を定めて、せっせと少ないお小遣いを貯めていきます。この「マークダウン」。

つまり、新商品登場に伴う値引きですが、かなりゴルフメーカーの体力を奪っているのは、想像に難くありませんな。

たった1年でクラブの性能を大きく進化出来るほど、今は甘くはないと、ゴルファーから見透かされているからです。

ですので無理をせず、ファーストブランド、セカンドブランドの更新サイクルを3年程度にして従来より伸ばした上で、ファーストブランドとセカンドブランドに初心者クラブという新しいセグメントを作り、モデルチェンジを同時ではなく、1年ごとの輪番制で行うサイクルにすれば、ブランドの鮮度も保たれるでしょう。

例えばクルマの場合、ホンダのN-BOXが最初にフルモデルチェンジし、次いで同じシャシー、エンジンを流用するN-WGN、最後にN-ONEという順番。

これは、同時にモデルチェンジすると、カニ張りを起こし、鮮度が保てない上に、販売効率的にも悪いと判断しているからですな。

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まとめ

若者をゴルフに取り込むためには

①本数限定の自分のライ角に合わせた初心者クラブセットの販売

②自宅で正しい練習を毎日行う

③ショートコースで成功体験を積む

④①~③をクラブメーカーおよび契約プロが推奨する、認知度を上げる

⑤初心者セットという新しいセグメントを生かし、モデルチェンジ期を3年毎、且つ輪番制にしてブランドの鮮度を保つ

事が重要だと思います。

全ては、明日の明るいゴルフの為に、今から出来る事をやってみては、と思うのですが、皆さんはどう思われますか?

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