山形県

自然という神様が人にあたえたもう奇跡の露天風呂 山形「蔵王温泉 大露天風呂」

青葉山ショートコースでショートラウンドを終え、目指したのは、山形にある「蔵王大露天風呂」。

厳寒の時期は、場所柄もあり閉鎖され、1年の中で限られた時期しか営業されていないことに加え、同僚の先輩曰く「言葉では説明がつかないから、兎に角行っておいで」と言われたのが、今回のきかっけです。

ですので今回は、山形蔵王の「蔵王大露天風呂」をご紹介します。

施設の特徴

「蔵王大露天風呂」は、仙台市内から約2時間、国道48号線、13号線、山形県道53号線を経由した山形蔵王の山頂近くにあります。

国道13号線までは、車の流れに沿って運転できますが、山形県道53号線からは、蔵王の山中へと向かうので、勾配が急になります。途中で大きな鳥居をくぐり、ひたすら進むと、眼下に雄大な景色が広がります。

その昔、ボーイスカウトをやっていた私は、当時「日本ジャンボリー」に参加することを夢見ていました。確か小学6年生の時が蔵王(宮城県)で、中学3年生の時が妙高高原(新潟県)だったと思います。

日本ジャンボリーに参加できるのは2級以上で、参加できたのは妙高高原でした。なので、「蔵王」という地名の響きは、とてつもなく懐かしく、憧れが自分の中であります。

途中、蔵王の宿場町を抜け、最後の急こう配を上りきり、「蔵王大露天風呂」の駐車場にようやくたどり着きました。

入り口の看板には、施設にはトイレが無いため、駐車場わきのトイレで用を足す事を勧める立て看板も。半端ない秘湯感があふれていますな。

入り口から少し下りの階段になっており、遠くのほうから、川のせせらぎと、かすかな硫黄の香りがしてきます。足はゆっくりとすすみますが、はやる気持ちが抑えられません。

そうこうしているうちに、硫黄の香りと川のせせらぎがはっきりと聞こえるようになり、入場口にたどり着きました。大人の入浴料は550円。温泉大国・山形の他の施設と比較すると高いと感じますが、この秘湯感満点のロケーションでは、むしろ安く感じますわ。

支払いを済ませ、靴を下駄箱に入れ、脱衣場に入った途端、目に飛び込んできたのは眼下に広がる2つの大露天風呂。共に青みがかかった白濁色のお湯で、周囲の岩が白く染まっています。

正直、その風景、光景に度肝を抜かれ、感動に近い感情を抱きました。「はぁ、なんとまぁ素晴らしい光景や」。

しばらく、ぼぅっと眺めていると、隣のおじさんから「早く入らないと、勿体ないよ」と言われ、我を取り戻しました。

脱衣場には、100円が戻らないコインロッカーがあり、そこに貴重品も預け入れます。

しかし、心はふわふわのまま。とにかくタオル一枚をとり、脱衣場から階段を降り、かけ湯をして、手前の露天風呂へ向かいます。

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お湯の特徴

脱衣場に掲示されている温泉利用の注意によれば、泉質は、酸性 含硫黄 硫酸塩 塩化物温泉で、低張性酸性高温泉。源泉の温度は50.8℃もあり、勿論源泉かけ流しです。

手前の露天風呂へゆっくりと肩まで、全身浴でザンブと浸かります。いやぁ、ほんま、たまらんですなぁ。

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入ってみて

お湯は、PH値が1.9でありながら、「中山平温泉 しんとろの湯」ほどではないものの、ぬるぬる感がそこそこあるお湯です。そのお湯は、遠くからは青みを帯びた色に見え、白濁色は、手のひらでお湯をすくうと、小さな湯の花がたくさん舞っていました。

ちなみに、自分が腰を下ろした丁度、目の高さのところから源泉が注ぎ込まれており、注ぎ口近くの白く堆積した底の部分をを手のひらですくうと、ねっとり白色のペースト状のものが手のひらにまとわりつきます。温泉成分の濃さにびっくりですな。

お湯は激熱タイプ。あっという間にゆでだこ状態になったので、下の露天風呂に移動します。

因みに、シャワーやアメニティ、洗い場は一切ありません。しかし、体を石鹸やアメニティーで洗う必要性を全く感じませんわ。

下の露天風呂は、上の露天風呂からお湯が流れてくるタイプ。空気に触れている時間が長いので、上の露天風呂よりも若干温度は下がりますが、「鳴子温泉 滝の湯」ほど、ぬるくはありません。しっかりとした温度です。

この下の露天風呂で全身浴と半身浴を繰り返し、ふと頭を上げると、周囲は木々に囲まれていますが、その木々からの木漏れ日が何とも言えない幻想感を生み出していることに気づきます。

しかも、森の中の露天風呂なので、半身浴の時の上半身にかいている汗は、他の日帰り温泉施設でかく汗とは比較にならないくらい少ない。そう、気温がかなり低いので、激熱の露天風呂にも長くいられるという訳です。

なんとまぁ、温泉を楽しむには贅沢で、かつ今まで体感した事の無い環境ですわ。

露天風呂のすぐ傍には、温泉からの流し湯と思しき川があります。そっと足をつけてみると、少しぬるい温泉の川でした。

いやぁ、ほんと素晴らしい!

私の中で、感動に近いものと言えば、奈良県入之波温泉「山鳩湯」に最初に行った時、あの茶色の濁り湯に度肝を抜かれました。

ただ、今回の「蔵王大露天風呂」は、森に囲まれた、ひんやりとした空気の中で、木々のざわめき、川のせせらぎは、ほんま、神様が人にプレゼントしてくれた、そんな気がしてなりません。

また、青みを帯びた、湯の花舞う温泉は、今まで少ないながらも様々な温泉に入浴してきた中で、一番力がありながら、品のある、華のある泉質ですわ。

う~ん、レベルが違いすぎる。

東北は、ほんまレベルが高い。鳴子と言い、蔵王と言い、正直関西では、体感した事の無いレベルの高さを、ほぼ毎週感じていますわ。

是非皆さんも、近くに行かれた際は、少し無理をしてでも入浴してみてください。ほんまに凄いですから・・・。

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蔵王 大露天風呂
■住所:山形県山形市蔵王温泉853−3
■電話:023-694-9417
■料金:大人/550円  小人(12歳未満)/300円
■営業:6:00~19:00(最終受付18:30)
■お休み:定休日 特に無し ※但し冬期間(11月下旬から4月中旬頃)は休業。また、天候により休止の場合あり。